営業職では、お客様の課題や希望を把握し、適切な商品やサービスを提案する力が求められます。業界に関する知識や法律、お金、IT、ビジネスマナーなどの幅広い知識も役立ちます。
そんな営業担当者が資格を取得すると、一定の知識や技能を身につけていることを客観的に示せます。また、資格取得に向けて学習することで、普段の営業活動では身につけにくい知識を体系的に整理して学べます。すごいでしょう?
はじめに
今回は営業職を目指す人や、すでに営業活動を行っている人に向け、キャリアアップや転職に役立つ資格を紹介します。これらの資格は、どれも営業スキルを向上させるために重要なものばかりです。
では早速、営業職に役立つ資格を10種類紹介します。資格の特徴や取得難度、営業で生かせる場面についても解説します。
営業に役立つ国家資格や民間資格
営業にとって資格は、自分自身のスキル証明だけでなく、顧客に信頼感を与える重要な要素となります。
ファイナンシャル・プランニング技能士
資格区分:国家資格
実施団体:日本FP協会、一般社団法人金融財政事情研究会
難易度:3級、2級、1級があり、3級は比較的取得しやすい、2級は普通程度、1級は難しい
ファイナンシャル・プランニング技能士は、保険、年金、税金、不動産、相続、資産運用など、お金に関する知識や技能を証明する国家資格です。ちなみに、お金に関する相談や助言を行うファイナンシャル・プランナーは、この資格を持っていると信用度が上がります。
資格には3級、2級、1級があり、3級はお金に関する基礎知識を学びたい人向け、2級は実務で活用できる知識を身につけたい人向け、1級は高度な専門知識を持つ人向けです。
金融業界や保険業界、不動産業界の営業職では、お客様の状況に合わせた提案を行う際に役立ちます。お金に関する幅広い知識を身につけることで、お客様からの相談にも対応しやすくなります。
宅地建物取引士
資格区分:国家資格
実施団体:一般財団法人不動産適正取引推進機構
難易度:難しい
宅地建物取引士は、不動産取引に必要な専門知識を証明する国家資格です。不動産の売買や賃貸契約では、宅地建物取引士だけが担当できる業務があります。そのため、不動産業界の営業職では重要な資格の1つです。
取得の際には法律や不動産取引に関する内容を問われることが多く、合格後も継続的な学習が必要です。不動産営業として専門性を高めたい人に向いています。
ITパスポート
資格区分:国家資格
実施団体:独立行政法人情報処理推進機構(IPA)
難易度:比較的取得しやすい
ITパスポートは、IT、経営、情報セキュリティなどの基礎知識を証明する国家資格です。
現在は多くの企業で、仕事を進めるために使うコンピューターの仕組みやソフトウェア、ITサービスが利用されています。営業職でもお客様の課題を理解したり、IT関連の商品やサービスを提案したりする場面で、基本的なIT知識が役立ちます。
資格試験は基礎知識を問うものが中心で、IT分野の経験がない人でも挑戦しやすい資格です。
日商簿記検定
資格区分:民間検定
実施団体:日本商工会議所
難易度:3級、2級、1級があり、3級は比較的取得しやすく、2級は普通程度、1級は難しい
日商簿記検定は、企業のお金の流れや会計処理に関する知識を評価する検定です。
3級、2級、1級があり、3級では簿記の基本、2級では企業活動で使われる会計知識、1級では高度な会計知識が求められます。
法人営業では、取引先の経営状況を理解することが重要になる場面があります。簿記の知識があると、数字を踏まえた提案や会話がしやすくなります。
ビジネス実務法務検定試験
資格区分:民間検定
実施団体:東京商工会議所
難易度:3級、2級、1級があり、3級は比較的取得しやすく、2級は普通程度、1級は難しい
ビジネス実務法務検定試験は、企業活動に関わる法律知識を身につけていることを確認する検定です。契約、取引、会社運営、知的財産など、営業活動で関わる可能性がある法律分野を学びます。
3級、2級、1級があり、3級はビジネスに必要な法律の基礎を問われ、2級は営業や管理職など、実務で活用するレベル、1級は高度な法律知識を使って判断するレベルです。
営業職では契約条件の確認や取引上の注意点を理解することが大切です。法律の基礎知識を持つことで、より安心して仕事を進められます。
リテールマーケティング(販売士)
資格区分:民間資格
実施団体:日本商工会議所
難易度:3級、2級、1級があり、3級は比較的取得しやすく、2級は普通程度、1級は難しい
リテールマーケティング(販売士)は、販売やマーケティングに関する知識を証明する資格です。商品管理、販売方法、接客、店舗運営などについて学びます。
3級、2級、1級があり、3級は販売員として必要な基本的な知識や接客の基礎が問われ、2級は売場づくりや商品管理、販売計画など、店舗運営に関する実践的な知識が問われ、3級は小売業全体を管理・運営するための高度な知識や判断力が問われます。
小売業やメーカーの営業など、販売に関わる仕事で活用しやすい資格です。
秘書技能検定
資格区分:民間資格
実施団体:公益財団法人実務技能検定協会
難易度:1級・準1級・2級・3級があり、3級・2級は比較的取得しやすい、準1級以上は普通~難しいというレベルで、1級は難しい
秘書技能検定は、ビジネスマナーや敬語、電話対応、来客対応など、社会人として必要な知識や技能を証明する資格です。
3級、2級、準1級、1級があり、3級は社会人として必要な基本を理解しているレベル、2級は状況に応じて適切に対応する力が求められるレベル、準1級はより実践的な対応力が求められるレベル、1級は高度な判断力と対応力が求められるレベルです。
営業職では、言葉遣いや対応のていねいさが信頼につながります。営業経験が浅い人にもオススメです。
Microsoft Office Specialist
資格区分:民間資格
認定団体:Microsoft
難易度:比較的取得しやすい
Microsoft Office Specialistは、Word、Excel、PowerPointなどの操作能力を証明する資格です。
営業職では、提案書や見積書、プレゼン資料を作成する機会があります。資格取得のために知識や技能を身に付けるとOfficeソフトを効率よく使えるようになるので、資料作成にかかる時間を短縮したり、必要な情報を整理したりできるようになるはずです。さすれば、資料作成のスキルを高め、日々の業務を効率よく進められるようになるでしょう。
証券外務員
資格区分:民間資格
実施団体:日本証券業協会
難易度:比較的取得しやすい~普通程度
証券外務員は、金融商品を販売するために必要な資格です。
証券会社や銀行など金融業界の営業職では、取得を求められることがあります。金融商品の仕組みや関連するルールを理解するためにも役立ちます。
中小企業診断士
資格区分:国家資格
実施団体:一般社団法人中小企業診断協会
難易度:非常に難しい
中小企業診断士は、企業経営に関する幅広い知識を持つことを証明する国家資格です。資格取得のために経営戦略、財務、マーケティング、人事などを学ぶので、法人営業や経営者向けの提案営業で生かせます。
取得には長期間の学習が必要ですが、営業職として専門性を高めたい人や、将来的に経営に関わる仕事をしたい人にオススメの資格です。
まとめ
国家資格に加え、業務に役立つ検定や認定資格も含めて紹介しました。
営業職に役立つ資格は、働く業界や担当する仕事内容によって異なります。金融業界ではファイナンシャル・プランニング技能士や証券外務員、不動産業界では宅地建物取引士、法人営業では日商簿記検定や中小企業診断士など、仕事との関連性を考えて選ぶと効率的です。
学んだ知識を営業活動で活用することで、提案の幅が広がり、お客様からの信頼にもつながります。自分に合った資格を選び、営業職としての成長に役立てましょう。


