就職人気ランキングでは営業職が常に下位になっているそうです。営業職は、その仕事に就くのに特別な資格を取得する必要が少なく、そのために専門の学校に通う必要もなく、通常は就職であまり有利にならない文系の大学を出ても就きやすい職業のはずです。
いえ、実は「就きやすい」ために「憧れて必死に就く職業」ではないことから、人気ランキングで上位になりにくいそうです。
はじめに
営業職は「就きやすい職業」なのに、採用市場では営業職離れが進んでいるそうです。なかなか困ったことです。
そもそも若手が営業を避ける本当の理由って何だろう?って、気になりませんか? 気になりますよねえ。
そこで今回は若手が営業を避ける本当の理由を解明し、若手が営業を避けないようにする方策を練っていきます。
若手が営業を避ける理由
4つあるようです。
仕事の中身が見えない
営業が何をしているのか、具体的にどんな仕事なのか、イメージしにくいということがあります。「1日何してるの?」が分かりにくいわけです。
また、営業の仕事として広く想起される「商談」も、何だか難しそうです。営業の仕事は、就くのに特別な資格や、通わなければいけない専門学校があるわけではないのに、「商談」という、専門用語が飛び交いそうなことをしなければならないので、戸惑うのかもしれません。
イメージが悪い
営業という仕事はイメージしにくい仕事ですが、ネットや口コミで何となく情報は入ってきます。そうして入ってくるのは、悪い話が多いようです。例えば「ノルマがきつい」「体育会系」「断られてばかり」などといったことですが、そういうネガティブな話はポジティブな話よりも広まりやすいものです。
良い話はあまり表に出ないので、イメージが偏るわけです。
営業で楽しそうに働く人が身近にいない
親や大学の先輩に営業職が少ないと、仕事内容を詳しく聞く機会も少なく、「あんな営業になりたい」と思えるロールモデルがなかなかいないわけです。
身近に、営業職としてイキイキと働く親や大学の先輩がいる人は幸いです。
他の職種が魅力的に見える
デザイナー、クリエイター、広報、企画は何となくカッコ良く、魅力的に見えます。デザイナーやクリエイターは専門スキルが必要で、ハードルは高そうですが、未経験から育ててくれる企業もありますから、つい憧れます。
比べると、営業は「カッコ良く、魅力的に見える要素」を見つけにくいかもしれません。
若い営業人材を求める企業がやるべきこと
企業が若い営業人材を求めるときにやるべきことは、若手が営業を避ける理由となるポイントの改善です。
若手が営業を避ける理由は、企業が情報を見せきれていないことが原因と思われるので、営業がどんな仕事かをアピールしていけば良いわけです。
営業の仕事を分かりやすく伝える
求人サイト、募集要項などでは抽象的な説明ではなく、リアルな姿を見せる、具体的な記述を心掛けましょう。
若手営業の「1日のスケジュール」を公開したり、商談の流れを図で説明したり、実際の商談を短い動画で見せたり、先輩がどんな準備をしているかを紹介するのも良いでしょう。
ノルマも、決して「営業に課せられた重荷」ではなく、あくまでも「どこを目指すか」を部署全体で共有するための数字だと説明します。達成できなかったら怒られるのではなく、どこでつまずいているかを一緒に確認するための指標だと。
もし、ノルマを営業個人の責任に押し付けているような会社は、いますぐ改めてください。
古いイメージの刷新
「ノルマがきつい」「体育会系」「断られてばかり」などといった営業のイメージは、いわば昭和のものです。今も経営陣が「営業とはそんなもの」だと思っている企業は、今すぐ改めましょう。
若手は「昔の営業」を怖がりがちなので、今の営業をちゃんと説明することが大事です。
ロールモデルを見せる
求人や採用のコンテンツで「あんな営業になりたい」を思われる人材を具体的に紹介しましょう。
営業で身につくスキルを実際のエピソードで紹介したり、具体的で分かりやすい紹介を心掛けます。「この人みたいに働けるなら営業も悪くない」と思えると、求人に応募者が殺到するような事態も夢ではなくなる、かもしれません。
営業の魅力を具体的に伝える
抽象的に「成長できる」ではなく、「どう成長するのか」を具体的に伝えることが大事です。
営業には、例えば「社外の人と多く関わるので、成長が早い」とか「事業の仕組みを理解しやすい」「企画やマーケティングなど、キャリアの選択肢が広がる」「成果が見えやすいので、自信につながりやすい」といった魅力があるのですから。
まとめ
若手が営業を避けるのは、営業が大変だからではなく、営業という仕事がよく見えていないからかもしれません。企業が、営業という仕事を分かる形で伝えることに力を入れれば、営業職の求人にも多くの若い人が応募するようになるのではないでしょうか。

