営業職は、非常に多くの人と接し、商品やサービスの販売を行うだけでなく、自分自身の目標を達成するために日々奮闘努力する仕事です。そんな営業職ならではのストレスについて、その傾向と、個人でできる対処法、企業としてすべき対策を見ていきます。
営業の仕事をしている人も、これから挑戦しようとしている人も、どのようにストレスと向き合い、乗り越えれば良いのかを学ぶきっかけになれば幸いです。
はじめに
営業のストレスは、日々の仕事の中で自然に積み重なるものが多いと言われています。ですから、この1点をどうにかすればたのしパラダイス!というわけにはいきそうにありません。
ここでは、営業でよく起きるストレスの原因を整理し、それぞれに対してできることをそれぞれまとめ、それぞれ紹介します。それぞれ読んでみてください。
営業におけるストレスとは
まず最初に断っておきますが、ストレスのない人生は基本的にはありません。ただ違いがあるとしたら、その人個人がストレスをどう受け止めるかです。他人からすると重そうなストレスに平気な人もいれば、軽く見えるストレスを重く受け止める人もいるということです。
断られることが多い
どんな仕事でも、必ず成功するとは限りません。失敗もします。大丈夫です。あらかじめ覚悟しておけば、いざ失敗してもダメージは少ないものです。
営業でも、どれだけ準備しても断られることがあります。それは営業の力不足だったからということもありますが、景気や社会情勢など、営業個人ではどうにもならない原因によることもあります。理由が分からないまま終わることも多く、気持ちが沈みやすいものです。
● 対処法
失敗すると誰でも落ち込みます。肝心なのはそれを引きずらないことです。具体的には「気にしない」「気持ちを切り替える」の2点セットがオススメです。
他には「推測で自分を責めず、事実だけをメモする」という冷静な対処が効果的です。「落ち込む」「気が滅入る」のは感情の動きです。自分を客観視して冷静に考えれば、感情に流されにくくなるでしょう。
仕事の失敗はもちろん我が身に起きたことですが、「他人事」と思い込んだり、「なかったこと」と思い込むのも効果的です。思い込みの力は侮れません。
● 企業の取り組み
断られることは「珍しくない」という職場の風土をつくりましょう。その上で、断られた後どうすれば良いかを具体的に教えておきます。営業の提案を断られたとしても、それはあくまでも仕事の上でのことです。断られても、まだ仕事は続きます。次の顧客に向かうなり、新しい提案を考えるなり、することはたくさんあります。
断られたことを責めない文化をつくりましょう。営業も安心して失敗できます。
数字が常に頭にある
営業には目標があり、達成できる月もできない月もあります。「あとどれくらい契約を取らなければいけないか」を常に考える状態が続きやすいです。そのように数字が常に頭にあったら、提案を考えたり、顧客のニーズをくみ取るなんてことも難しくなります。数字がストレスにもなります。
● 個人の対処法
目標を細かく分け、小さな達成を記録して達成感を積み上げるようにしましょう。細かい数字は後にして、まずは「何ができて、何ができなかったか」を考えます。
常に先のことを考えていれば、数字をクヨクヨ考えることもなくなるかもしれません。
● 企業の取り組み
結果だけでなく過程も評価するようにしましょう。
相手の都合に左右される
急な予定変更や、相手のスケジュールに合わせる場面が多いのが営業です。自分のペースが乱れたり、予定外の行動が多くなります。
● 個人の対処法
予定は予定として、どの日の予定にも「起こりうる事態」をあらかじめ想定しておきましょう。予定外のことをしなければいけなくなっても「想定内」であればそれほど大きなストレスにはならないでしょう。最初から「すべて予定通りにいくとは限らない」と覚悟しておけば平気です。その上で、起こりうる事態に備えておけば良いのです。
● 企業の取り組み
営業が焦るのは、急な内容の変更があったのに納期が変わらないときです。会社として営業だけに任せず、万全のバックアップ体制を取り、必要なら上司が相手企業と交渉しましょう。
地味な作業が多い
営業の主なスキルはコミュニケーションで「顧客と話すこと」が仕事のメインと思われがちですが、資料を作ったり、関連部署や関連会社と調整したり、意外と地味な作業が多いものです。1人で何時間もコツコツ作業していると、ストレスもたまります。
● 個人の対処法
「地味な作業が多い」と覚悟し、1つ1つ地道にやっていくしかありません。覚悟すればたいていのことは乗り越えられる、と信じましょう。
● 企業の取り組み
少なくとも社内の関係部署はストレスなく、営業に協力するような企業であるべきです。
また、資料作成や調整の負担を減らす仕組みを整えるのも効果的です。
人とのやり取りで気を使う
初対面の人と話すことも多く、気を張る時間が長くなりやすいのが営業です。
● 個人の対処法
気を抜ける時間をつくりましょう。
それから仕事に慣れることです。慣れれば、それほど気を張ることもなくなるはずです。
● 企業の取り組み
早く慣れてもらうために、練習の場をつくりましょう。
ストレスの発散法、解消法
ストレスが溜まり過ぎないようにしましょう。
● 個人の対処法
たまに体を動かしたり、勤務中でもたまに好きなことを考えたり、仕事ばかりして過ごさないようにしましょう。
勤務中でも仕事から離れる時間をつくるわけです。
● 企業の取り組み
休憩しやすい環境をつくるのが企業の務めです。メンタルケアの窓口も必ずつくりましょう。政治家じゃないのだから「やった感」や「やったというポーズ」だけで逃げてはいけません。必ずつくってください。
まとめ
ストレスを会社に訴えても何も対処してくれず、たまり過ぎたストレスでどうにかなりそうなら、スッパリその会社を辞め、次を探しましょう。営業から足を洗っても良いです。


